第121章

イザベラがこの国へ戻ってきたときから、私はずっとこの瞬間を待っていた。ヘンリーがイザベラを私の前に連れてきて、きっぱりと言い放つその時を――「ソフィア、僕たちの結婚は終わりだ。僕はイザベラと結婚したい」

イザベラの帰国を知ったその瞬間から、私の心臓の上には一本の刃がぶら下がっていた。そして今、その刃はついに落ち、私の心もろとも死んだ。ヘンリーへの愛は、終わりのない摩耗の中ですっかり擦り切れて、跡形もなく消えていた。

私はヘンリーとイザベラのほうへ歩み寄った。二人が絡めた指先を見つめながら、まるで自分がただ彼らの恋物語の証人でしかないかのように、落ち着いた笑みを浮かべる。胸の内では感情が激し...

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